ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ:失われた半身を求めて

その歌を初めて聞いたのは以前から非常に好きだった映画、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の挿入歌としてでした。このミュージカル仕立ての映画の中の歌のひとつ、「愛の起源」の歌詞は、

古代人間の本来の姿は二人が一対に融合した形をしており、4本の手、4本の脚を持っていた。当時の人間は非常に気高く力強く、神に挑戦するほどであった。 それを冒涜と怒ったゼウスは稲妻をもって二人を切り離す。以後、人間は再び「全き」ものとなるべく、失われた半身を求め続け、その気持ちが愛の起源なので ある

といったようなストーリーで、エミリー・ハブリーによるアニメーションが印象的でした。

続きを読む

私、生前に遺影を撮影しました


家族が私を偲ぶに ふさわしい出来

2010年11月、私はある葬儀関係の展示会に出席していました。そこでお隣にあったのが今まで見たことの無いようなすばらしい遺影写真を撮ってくれるフォトスタジオのブースでした。それが東京の中野にある「素顔館」(館長:能津喜代房さん)。
今まで、様々な機会にいろいろな方から「遺影は生前に撮るべき」というお話を聞いた事があります。理由を聞けば納得して頂けるでしょうか。 続きを読む

ウィーン葬儀博物館訪問記


玄関先にある「起き上がる棺」:いったい何のために、と思わせる一品

2010年11月、私はスイス本社にて行われたアルゴダンザのアジア地区パートナーミーティングに参加し、その際にスイスのスタッフに勧められたのがきっかけで、私はウィーンの葬儀博物館を尋ねる事にした。迎えてくれたのはひげが素敵で情熱的な館長のウィッティゴ・ケラー氏。アルゴダンザから来たというと非常に歓迎してくれ、案内をかってくれた。 続きを読む

ペリッシャブル・ビューティー:「移ろいゆく美」展


タイでもっとも有名なオネエタレント も「移ろいつつ」ある?

少々前のことになりますが(2008年11月28日-2009年2月22日)、バンコクでPrishable Beauty(ペリッシャブル・ビューティー)という企画展が行われ、アルゴダンザにも出展の要請がありました。
主催をしたのはTCDC(タイランド・クリエーティブ&デザイン・センター)。誤解の無いように申し上げておきますが、このTCDC、タイだと言う事で侮 ることはできません。TCDCはアジア有数のデザイン関係の特化した図書館を持ち、また、今回のように豊潤な予算で、いつもすばらしい企画展を行っている 非常カッコイイ団体です。このペリッシャブル・ビューティーはバンコク市内の高級デパートの展示会場で行われ、オープニング当日にはタイのセレブたちが集 いました。 続きを読む