私、生前に遺影を撮影しました


家族が私を偲ぶに ふさわしい出来

2010年11月、私はある葬儀関係の展示会に出席していました。そこでお隣にあったのが今まで見たことの無いようなすばらしい遺影写真を撮ってくれるフォトスタジオのブースでした。それが東京の中野にある「素顔館」(館長:能津喜代房さん)。
今まで、様々な機会にいろいろな方から「遺影は生前に撮るべき」というお話を聞いた事があります。理由を聞けば納得して頂けるでしょうか。

  • いざという時にいい写真は見つからない。
  • それでも遺影なし、というわけにはいかないのでお友達といった温泉旅行の集合写真を引き伸ばして使用するので、ぼけていて、表情も良くない。
  • そして肝心なポイントですが、「人の記憶はあいまいで、時間がたつにつれ、遺された遺族は”遺影の顔で”あなたのことを思い出すようになる。後々まで人の心に残る(場合によっては生きているあなたを知らない子孫だって)お顔が温泉旅行の引き伸ばしで良いんですか?

というわけ。ですから、私も事有る毎に「遺影は生前に」とお勧めしてきました。
しかし、人に勧めるのと自分がやるのはまた別のお話、ということで私自身は撮った事が無かったわけですが、この「素顔館」さんの写真を見て、ぜひお願いしたいと思いました。

撮影当日、私は「素顔館」に訪れ、能津さんに再会し、しばらくメモリアル・ダイヤモンドのこと、家族のことなどお茶を飲みながら世間話をしました。野津さんによると「初対面の人にいきなりポーズをとらされて『笑って~』とか言われても、自然な笑顔は出来ないでしょう?」。おっしゃるとおり。
撮影は丁寧でフレンドリー。随分たくさんのショットを撮ってもらいました。
そしてその写真の中から1枚を選ぶわけですが、最終的にどの写真を遺影とするか選ぶのは「本人」です。「自分がどんな(少なくとも外見は)人物だったと思い出してもらいたいか」を基準に選ぶわけですから、簡単にはいきませんが、能津さんと相談しながら選びました。最終的には2枚まで絞込み、最終的には妻に選んでもらう事としました。

それから約1ヵ月。写真が先日手元に届きました。写真の完成までには、修正や印刷を含め、これくらいの時間がかかるようです。2種類の写真を妻に見せ、遺影はどちらが良いかと聞いて選んでもらったのが上の写真です。この写真を一緒に届いたクリーム色の額に入れ、妻には「この額の裏側にデータの入ったCDが入っているのでもしものときはそれを使うように」、と申し付けました。とても満足のいくできばえです。家族が私をしのぶのにふさわしい出来、といってよいでしょう。

素顔館
〒164-0012 東京都中野区本町4ー4ー15 1F
TEL/FAX:03-6659-5111
http://sugaokan.com

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